こんにちは。かくけいです。
どちらかというと、お墓の存在に否定的な考えを持つ私が、お墓の購入をお考えの方の参考になればと思い記事を書かせていただきます。
お墓が必要になった際、なにからはじめればいいか。そういったことをお話しさせていただこうと思います。


お墓というと遺骨を納めるところと誰しもが理解していると思います。
みかげ石で積み重ねられ彫刻されたものを想像すると思います。
遺骨を納める、供養する、というものは様々な種類があります。
すべてではないかもしれませんが、ご紹介させていただきます。
世間で一般的な普通のお墓
お盆やお彼岸の時期になるとサザエさん一家がお参りしている、日本人がお墓と聞いて連想するあれを普通のお墓と呼ばせてもらいます。
みかげ石を積み重ねてできていて、一家の遺骨を納めていく場所です。
「○○家之墓」「先祖代々之墓」「南無阿弥陀仏」などが正面に彫刻されていると思います。
最近では「愛」「夢」「和」「ありがとう」などと抽象的な言葉を彫刻されているのも目立ちます。
代々受け継がれていくのが一般的かもしれません。
所有者、そのお墓の権利者が了承する親族ならお骨を納めることができるというのが多いと思います。
おじさん、おばさん、奥様の両親など。
隣のおじさんとか、親族でない方はよっぽどの理由がない限りほぼ不可能だと思います。
これは霊園や寺院の規則によって決まっているでしょうから確認してみてください。
六親等までとか、長男筋だけとか、比較的寺院墓地の方が規則は厳しいかもしれません。
寺院墓地の場合は、檀家を継いでいく関係もあると思います。
個人墓や夫婦墓といった現代の核家族化を象徴するようなお墓も存在します。




芝生墓地、テラス墓地
広大な芝生の上に洋型の石碑が建てられているお墓を芝生墓地と呼びます。
芝生墓地の難点は、通路の高さからお墓という感じなのでお参りの際にしゃがまなければいけないこと。
通路も芝生であることが多いので、車イスでの移動は困難かもしれません。
足腰の悪いご高齢の方には不向きかもしれません。
テラス墓地は、レンガなどでできた囲いの中を芝生などで覆い、その中に洋型の石碑が建てられています。
芝生墓地の雰囲気が好みだが、しゃがむのがつらいという方には好評のようです。
芝生墓地もテラス墓地も外柵部分がありませんので、比較的安価にできるのも魅力のひとつかもしれません。



樹木葬
樹木葬は近年一番注目されている遺骨を納める施設ではないでしょうか。
言葉をそのまま聞くと樹木で葬られる、自然に還れるということを想像すると思います。
もともとは、山の木々の元に遺骨が葬られていずれは土に還るというものだったはずですが、今ではこの言葉に踊らされている方々をなんとかして集めようと業者は手を変え品を変え創意工夫を凝らしています。
樹木葬という名前を使えばお客様が寄ってくるからです。
とにかく木を植えて、遺骨を納めるスペースを作る。
そんなものが多種多様に存在します。
明確な定義があるわけでもないので、お客様も混乱している感じがします。
といっても、「樹木葬」という言葉に踊らされていますから、内容を理解していなくても念願の「樹木葬」を求めることができて満足という方も多いと思います。
管理料は不要であったり何年か分は必要だったり。
墓標と呼ばれるような、自分の場所を明確にする印があったりなかったり。
未来永劫その場所に眠るものであったり、何年かすると別の場所に移動して合祀されたり。
定期的に供養してもらえたり、なかったり。
ひとりだけ、またはご夫婦で、家族四人までなど多岐にわたります。。
ひとつのところにあまり大人数でというのはないかもしれません。
なぜなら普通のお墓が売れなくなってしまうので。
ホットなワードの「樹木葬」を用いて、集客し、普通のお墓を販売するのが狙いです。
主に販売業務を行っている石材店としては本当は売りたくない種類のものかもしれません。
本業である石材が売れないので。
石材店としては、霊園から販売手数料という形で代金を頂戴しているはずです。
ただ、普通のお墓を売るのとは金額が全く違うのでうまみは少ないと思います。



合祀墓、合葬墓、永代供養墓
呼び方はさまざまありますが、いろいろな方の遺骨をひとつのところにまとめて納め、合同の供養を行っていくというもの。
比較的安価なことが多いと思います。
寺院墓地などで多いのではないでしょうか。
霊園などでは、普通のお墓が完売に近くなってから、運営維持のために行うところが多いのではないでしょうか。
販売代行を行っている石材店からすると、石材は全く売れませんので嫌な存在かもしれません。



納骨堂・堂内墓
室内に遺骨を納められる施設です。
納骨堂は室内に遺骨を納められる仏壇が並んでいるイメージ。
ロッカー式なんて言い方もされます。
堂内墓は室内にコンパクトなお墓が並んでいるイメージ。
お寺で運営していることが多いのではないでしょうか。
室内ですので、悪天候の中でもお参りが可能なことが長所のひとつであると思います。
建物の中なので、いつかは耐用年数がくるはずなので、未来永劫というわけにはいかないかもしれません。


自動搬送式納骨堂
近年注目されつつあるお墓の形式です。
機械式の駐車場のような感じで、ブースに備え付けられた機械の前で与えられたカードなどを読み取らせると自分の家の遺骨が自動で運ばれてきてそのブースでお参りができるというもの。
近未来的な感じが受けているのかもしれません。
運営側としては、限られた敷地の中で数千という多くの方に利用いただくメリットがあります。
都心部で人気があります。
駅から徒歩圏内という場合が多く、車の運転を控えたいご高齢の方には人気があります。



散骨、海洋葬
実際に私が聞いてきた中で、自分が死んだら海にまいてくれればいいと夫が言い残すケースが多いように感じます。
夫としては負担をかけたくないという思いなのでしょうが、残された妻としては、どうすればいいか困ってしまうようです。
自分で海に撒くと違法になってしまうので、業者さんに依頼しなければいけません。
いろいろと制約があるようで、特殊な機械でパウダー状にして海洋に出て撒くという形になると思います。
海水浴場で頭蓋骨が浮いていると、ニュースになってしまいますものね。
海に撒いたとしても遺族はやはりお墓参りがしたいという方が多く、お墓をあらたに求めることが多いように思います。
夫の思いとは違い、余計に出費がかさむことになるようです。
先ほど「特殊な機械でパウダー状に」と記述しましたが、実際にはご家庭にあるミキサーでも同じことができます。
自分の手でパウダー状にすることが可能です。
ただ、気持ちとして困難かもしれませんね。
大地に還る、海に還る、意味としては同じような感じかもしれませんね。


最後に
遺骨を納めるにはいろいろな形があります。
各家庭の事情、跡継ぎの問題、経済的な問題、いろいろなことを踏まえてご検討いただければいいかと思います。
ご自宅にずっと置いておくのも違法ではありません。
亡くなってすぐは、身近に置いておきたいという気持ちが強くあるでしょうが、年月が経つと邪魔になったり、代が変わると煩わしく感じるようになるかもしれません。
それでは、また。
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