こんにちは。かくけいです。
このたび、普通のサラリーマンから未経験でタクシードライバーへ転職いたしました。
実際に勤めてみて、転職して良かったと感じましたので記事にしてみました。


会社での人間関係に悩むことはない
人間関係はそれほど濃密ではありません。
ひとつの仕事をみんなで力を合わせてということがない為かもしれません。
逆に言うと、自分で組み立てて仕事を進めていくということになります。
出世というシステムがないことも大きく関係しているかもしれません。
ヨイショやゴマすりということが必要ありません。
上下関係が全くないことはありません。
上司と部下。
先輩と後輩。
それらの関係性は存在しますが、上司や先輩の命令を聞かなければいけないという事柄が発生することはほとんどなく、どちらかというと「こういうときはこうしたらいい」とか「こういう危険性があるから注意した方がいい」などアドバイスを頂戴することが多いかもしれません。
上司や先輩とはそういった関係性が多いと思います。
みんながみんなやさしいわけではなく、あいさつしても返事もしてくれないという人も若干おられます。
別にだからといって困ることもありません。
あいさつに返事しなくてもやっていけるということでもあります。

運転さえできれば、特殊なスキルは必要ありません
当たり前ですが、車の運転はそれなりにできなければいけません。
タクシーとして走っていると、タクシーが必要と思っているお客様の方から寄ってきます。
売上を多く上げたいと思ったら、その必要と思っている方たちが多くいそうであるところを予測する能力は必要かもしれません。
これは経験によるものだと思いますので、年数とともに身についていくものだと思います。
ですので、タクシーを運転さえできれば、お客様は寄ってきますので、それほど苦労することはないと思います。
たとえば、飛び込み営業でいうと、知らないところに飛び込んでいく度胸、自分の話をきいてもらうためのテクニック、話術、何度断られても飛び込んでいくメンタルの強さなどが必要になってきます。
タクシードライバーの場合、お客様はドライバーを見て、乗るか乗らないかという判断をすることは多くはないと思われます。
このドライバーのタクシーには二度と乗らないと思うよりも、このタクシー会社のタクシーには二度と乗らないと思うようです。


仕事の組み立てを自分で行う
「仕事の組み立てを自分で行う」
言葉だけ聞くと難しそうに感じますが、実際にはこの時間にはこの辺りに行こう、この時間に休憩を取ろうというものですので、それほど困難ではありません。
一例で言うと、出勤時間帯は住宅密集地で駅までお送りするお客様を探す、そのあとは買い物に向かうお客様、お昼前後はあまり動かないので休憩をとって、そのあとは買い物帰りの客様、帰宅する勤め人、夜は繁華街へ繰り出すお客様、繁華街から自宅へ帰るお客様、とその時間帯に多いであろうお客様を想定し、その時間に見合った場所でお客様を探す。
その狙いが見事にはまった時には、達成感で満たされると思います。
一種ゲーム感覚のようにお客様を探し、感謝され報酬を得ることができます。


時間の組み立ても自分で行う
隔日勤務と言われる二日分をまとめて勤務し、まとめて休むというシステムの場合、必ず三時間の休憩を取らなければいけないと決まっています。
最大の勤務時間も決められています。
ですので、過度な残業は行うことができません。
ちなみに月間の出勤日数も決まっており、隔日勤務なら13日までとなっています。
隔日勤務なら朝出勤し、夜中の二時とか三時には戻ってこないといけません。
その間に最低三時間の休憩を取らなければいけません。
最低ですので、三時間以上の休憩を取ってもかまいません。
どこで休憩をとっても構いません。
パチンコが好きな人はパチンコに行ってもいいでしょうし、ゆったりとスーパー銭湯で疲れを癒してもいいでしょうし、体調悪いなぁという場合は寝ていてもいいのではないでしょうか。
子供の授業参観を少しだけ覗きに行くなんてことも可能かもしれません。
ただ、売上が自分の給与に反映されますので、休憩ばかりではたいした給与にはなりません。


自由な時間が多い
隔日勤務の場合、月間13乗務しかできません。
二日分をまとめて働くというスタイル。
例えば、月曜日の朝出勤し、火曜日の夜中に帰ってくる。
また水曜日の朝出勤し、木曜日の夜中に帰ってくるというもの。
夜中と言っても、朝方に近いかもしれません。
私の場合の一例を出すと、月曜日の7:00に自宅を出て、車両点検などを行ない8:00に出庫。
翌火曜日2:00に帰庫し、納金作業、洗車などをし、5:00帰宅。
6:00に寝て、12:00起床、明け休みとして一日を過ごし、23:00に寝る。
で、水曜日の朝出勤という形。
通勤時間が、普通のサラリーマンの半分で済みます。
これが翌日も休みだと、連休のような感覚になります。
やればやるほど給与がもらえる
会社のシステムなどにもよりますが、ざっくりと
10~20万円ほどの基本給
と
売上の50~60%
が自分の給与になります。
計算しやすいような数字で、例えば、一日平均5万円の売上があり、月間12乗務したなら、月間売上は60万円。
その半分である30万円と基本給の15万円を足した45万円が給与となります。
ただしここから諸経費が引かれるでしょうから手取り金額はもう少し下がります。
ですので、売上をあげるコツをつかむことができれば給与をあげることができます。


仕事に対するストレスがない
タクシードライバーの仕事は、お客様を安全に目的地へお届けして報酬を得ることになりますが、そのお客様と接する時間はそれほど長くはありません。
10分前後ではないでしょうか。
そう考えると、嫌なお客様であってもそれくらいの短時間なら耐えられそうな感じがします。
まぁそんなに嫌なお客様にはめったに会いませんが。
いわゆる酔っ払いは多いですが、短時間のお相手ですから、我慢できなくはないと思います。
軽く受け流す術を身につければなんということはありません。

地理に疎いと不利なのでは?という心配は無用
タクシードライバーに任せれば、最短で目的地まで連れて行ってくれるもの。
そう思っている方も多いと思います。
実際、まぁそうなんですが、だからと言って、町の隅から隅まで全部を知っているというわけではありません。
頻繁に自宅から会社までタクシーを利用しているお客様は、そのお客様の方が詳しいでしょう。
タクシードライバーとして、道が分からないのは致命的に感じるかもしれませんが、実際にはお客様が親切に教えてくれます。
お客様に申し訳ない気持ちを伝え、案内してもらった際には感謝の気持ちを述べる、そうすることによってお客様も嫌な気持ちはしません。
いいことしたなとなり満足感を与えることができます。
ですので、道が分からないといってもタクシードライバーができないわけではありません。
どんなに熟練のタクシードライバーでも、最初は右も左もわかっていなかったでしょうから。


最後に
メリットばかりを書き連ねましたが、当然デメリットもあります。
ただ、これは個人的な意見ですが、メリットの方が多く感じられます。
もし、転職を考えられる方がおられたら、タクシードライバーという選択肢もあることを知っていてもらえればと思います。
運転が好きでなくても、嫌いでなければ楽しく働くことができます。
それでは、また。
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